こんにちは。
久しぶりの投稿になります。今回担当の篠崎です。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
最近、日が落ちるスピードが遅くなり、季節の変わり目を感じることが多くなりました。
気温が高くなり、過ごしやすくなりましたね。
さて、最近読んだ論文に、少し変わった論文が
ありましたので、紹介したいと思います。
「薬を飲んでおけば、リハビリしなくても
いいんじゃない?」
論文の内容
薬物療法(=薬を服薬する)のみの場合と比べて、運動療法(=リハビリ)を行うことで、死亡した人の割合を減少することができるのか。脳卒中や虚血性心疾患における、運動療法と薬物療法の死亡した人の割合に違いがあるか調査。
結論
脳卒中や心疾患において、運動療法(リハビリ)と薬物療法を合わせて受けた人は、薬物療法のみの人と比べて、有意に死亡した人の割合が減少した。さらに、心不全患者において、薬物療法(利尿薬)を受けた人の方が、死亡した人の割合が減少した。
対象
脳卒中、虚血性心疾患、心不全患者、糖尿病患者
この研究は、過去の論文(論文16件、339,274名のデータ)をまとめ、統合した結果を推定する、メタアナリシス※という方法を行いました。
対象となる論文は以下の条件を満たしたものを抽出しました。
・介入に、運動療法が行われている
・ランダム化比較試験※
画像引用)https://gtdwmse.com/systematicreview_metaanalysis/
上記の画像を見ていただくと、メタアナリシス※は
一番上、ランダム比較試験※は二番目に記載されているものになります。
この論文は、エビデンスレベルが高いことを示し、科学的根拠を用いたデータということになります。
つまり
この論文の総括をすると、
薬を飲んでおけばいいというわけではない
ということです。
健康的な生活をおくるためには、運動は欠かせないということですね。
また、運動をしなければ、関節拘縮、それに伴う痛みであったりや認知機能の低下他、様々な問題が生じてしまうと言われています。
私も運動はあまり好きではありませんが、こういう
根拠があるとやらなきゃと思ってしまいます。
みなさんも、薬ばかりにとらわれず、運動する機会を設け、健康な日常生活を送れるようにしていきましょう!!
注)この論文は、主観的な意訳も含まれています。
ご理解ください。
参考文献
Comparative effectiveness of exercise and
drug interventions on mortality outcomes:
metaepidemiological study. Br J Sports Med. 2015
・PMID[26476429]
Spin exercise improves semantic fluency in
previously sedentary older adults. J Aging Phys Act. 2015
・PMID[24425525]
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