2022年9月12日月曜日

嚥下体操でやる「パ・タ・カ・ラ」は何でその音なのかご存じですか?

 

 こんにちは!!

 食事の前に行う嚥下体操を行ったことはありますか?

 嚥下体操の中で、よく「パパパパパ」「タタタタタ」「カカカカカ」「ラララララ」とやりますが、いったい何が目的なの?なんて思ったことがある方もいるかもしれません。

 飲み込みのため……とは知っていても、その音を行う意味を知る機会は少ないのではないでしょうか。

 今回は、なぜ「パ・タ・カ・ラ」の音を言うのかをお話したいと思います。


 私たちは食事をするとき、食べ物を口に入れ、口に入れた食べ物をよく噛んで押しつぶし、舌で丸めて飲み込みやすくして、ゴクンと飲みます。

 その時に使うお口の筋力の低下を予防するのが、「パ・タ・カ・ラ」なのです。


 少し詳しく言っていくと……

 「パ」は唇を使った音で、吸う・飲むことに重要です。機能が低下するとお茶などの水分を吸うことが難しくなり、お口の中に入れた水分が口からこぼれてしまう要因にもなります。

 「タ」は舌の先を使った音で、舌先の機能が低下すると、食べ物を押しつぶせなくなります。

 「カ」は舌の奥を使った音で、飲み込むゴックンという動きの時、舌の奥が上がります。もし、舌の奥の機能が低下すれば、飲み込みにくくなります。

 「ラ」は舌を丸める・反らせる音で、機能が低下すると食べ物を丸めることが難しくなります。


 「パ・タ・カ・ラ」は食べる時に使う力が弱くなるのを予防する重要な体操なのです。

 美味しく、安全にご飯を食べるためにも、ご飯前の嚥下体操を是非、行ってみて下さいね。


 今回のブログ担当は、言語聴覚士の大島でした!!


2022年9月5日月曜日

初めまして!!

 こんにちは。

4月から入職しました。理学療法士の安倍舞佳と申します。

埼玉生まれ、埼玉育ちです。千葉の大学卒業です。


好きな食べ物はチョコレートで、苦手な食べ物はピーマン・すっぱいものです。

好きなことは、ドラマや恋愛リアリティーショーをみる事です。

他にも、お話をすることが好きなのでどんどん話しかけて下さい!

ネルソン先生やPTスタッフの方からたくさん学び、吸収していきたいと思います!!!

これからよろしくお願い致します。

2022年7月30日土曜日

健康寿命を延ばす運動の取り組み方について

 

皆さんこんにちは!

 

突然ですが、“健康寿命”という言葉をご存じでしょうか?

健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」とされています。

そんな健康寿命を延ばすために効果のあることのひとつとして運動が挙げられています。

今回は皆さんに健康寿命を延ばす運動の取り組み方というテーマで厚生労働省より推奨されている二つのことについて紹介したいと思います!

一つ目は【65歳以上の方を対象とした身体行動指針(アクティブガイド)】です。

内容としては

・無理のない生活動作を1日合計40分以上行いましょう。

→生活動作(日常生活を行う上で必要な家事動作や買い物、階段昇降など)を何回に分けても良いので一日合計40分以上を目安に取り組んでみてください!

・無理なく運動ができる場合は運動をしましょう。

→無理なく運動(主に体力向上を目的に行うジョギングやラジオ体操など)ができる場合は運動をしてみてください!少しでも体調が気になる場合は運動しなくて大丈夫です!無理せずに実施できる範囲で取り組んでみてください!



二つ目が【いつでもどこでも+10】です!

【いつでもどこでも+10】は今よりも10分多く体を動かしてみましょうという取り組みです!

例えば、今よりも10分長く歩いてみよう、今よりも10分長くストレッチをしようなど今の生活に+10できるところを探し今より多く体を動かせるよう意識してもらいたいと思います!






以上、今回は「健康寿命を延ばす運動の取り組み方」というテーマで二つ紹介させていただきました!!

運動と聞くと苦手意識がある方もいらっしゃるかと思いますが今回の内容を読み、少しでも取り組んでみようと思っていただけたらうれしいです!!

 

今日の内容は厚生労働省ホームページに詳しく載っているので興味のある方はぜひご覧ください!(https://www.mhlw.go.jp/content/000656518.pdf

 

今回のブログ担当はリハビリテーション部 末廣優太でした!!

2022年6月22日水曜日

脳寿命を延ばす食事術

生きる上で欠かせない「食」。何をどう食べるかで脳の寿命が変わることが、様々な研究により分かってきました。認知症にならずに健康な脳を保つために、毎日の食生活を見直しましょう!

 

脳を働かせるために大切な「糖」。しかし摂り方を誤ってしまうと、逆に認知症のリスクが高まることが分かっています。適度に適切に摂ること。

 

 

実は糖尿病患者とその予備軍の人は、正常の人と比べて4.6倍も認知症のリスクが高まると言われています。

 

血糖値が急激に変化する「血糖値スパイク」を防ぎ、脳の海馬や大脳皮質の機能を維持するために、食べるべきもの・そうでないものを見極め、食生活を整えましょう。




脳寿命を延ばす食品の見分け方

テレビや雑誌で何かと話題になっている「GI(グリセミック・インデックス)値」。これは食品に含まれる糖質が体に吸収される割合を示したもので、数値が高ければ高いほど、血糖値を急激に高めるものになります。

 

GI70以上のもの)を避け、低GI(55以下)の食品を摂ることで太りすぎや糖尿病の発症リスクが下がり、脳を健康な状態に保てることが分かっています。



 もっと!!脳寿命を延ばす食のコツ7

食事を低GIにするとともに、ここに挙げた7つの習慣を取り入れることで脳が健康に!

いつもの食習慣にひと手間プラスにて、脳寿命を延ばしましょう!


どうしても食べたい!!そんな時は…

 

GI食品も、食べ方を工夫すれば変わる!

 

白いご飯が食べたい。食パンが食べたい。そんな時は、食べる順番でひと工夫。GI値が低いものから食べるようにすると、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。最初に野菜を、続いて肉や魚、みそ汁やおひたしを挟んでご飯を食べるようにするといいらしいですよ!



また、いくら低GIでも食べ過ぎはダメ!!

GI食品だからといって、大量に食べていいわけではありません。健康の基本は、腹八分目。適度な量を守り、バランスの良い食事を心がけましょう♪

 

 

以上、「脳寿命を延ばす食事術」担当は辻本でした。

2022年4月20日水曜日

花粉と運動

 

みなさんこんにちは!春になりだいぶ暖かくなりましたね。うれしい気持ちもありますが、花粉症の方にとってはつらい時期ですね、そこで今回は運動が花粉症にもたらす効果についてご紹介させていただきます。

 花粉症には「外的要因」と「内的要因」があります

「外的要因」

花粉の増加や、ハウスダストなどによるアレルギー体質化など。

「内的要因」

睡眠不足、ストレスによる自律神経の乱れ、運動不足による免疫力低下、添加物の多い食事、飲酒、喫煙など。

運動をすることにより、「内的要因」を予防する事ができます。

まず行って頂きたいのが有酸素運動です。

有酸素運動は自然な呼吸で酸素をたくさん取り組む事で、副交感神経が働きます。身体を動かすので交感神経も働き、交感神経と副交感神経が働くことで自律神経のバランスを整える効果が期待できます。また、低中強度の運動で体温が上がりやすく、免疫力も高まります。さらに外で体を動かし自然に触れることでストレス解消も期待できますね。

ポイントとしては

・自律神経を整える

・体温を揚げて免疫力を高める

・筋肉をつけて基礎代謝を上げる

・ストレスを溜めずしっかり休養をとる

以上のことをふまえ花粉に負けず春を満喫しましょう。

今回の担当は小林でした。

2022年3月14日月曜日

ユマニチュードとは

 

ユマニチュードは、高齢者への関わり方、特に認知症高齢者への関わり方に有効とされるケアの技法です。ケアを受ける方に対し、「あなたは大切な人ですよ」というメッセージを伝えるための哲学と技術で、相手の人間らしさを尊重します。

 

ユマニチュードという言葉は、フランス語の造語で「人間らしさを取り戻す」という意味を持っています。

 

●ユマニチュードの「4つの柱」と5つのステップ

 4つの柱を実践する目的は、ケアを受ける方に対して「あなたは大切な人ですよ」という気持ちを伝えることです。これに気をつける事で、言葉のコミュニケーションのみに頼らず、言葉によらないメッセージとして相手を想う気持ちが伝わりやすくなり、良い関係を築く事に役立ちます。

4つの柱をバラバラに実践するのではなく、常に組み合わせながら行います。さらに、5つのステップのもとに行うという特徴があります。


●ユマニチュードがもたらす効果

 ユマニチュードの実践によって、認知症の方との関係性が良くなり、ケアを気持ち良く受け入れられるようになると、お互いに穏やかな気持ちで過ごす事ができます。認知症の方がやむを得ず服用していた向精神病薬が必要なくなることや、介護職員の離職率低下つながったなど効果も実際にあるようです。


担当は生井でした。


2022年2月4日金曜日

車いす体験授業

皆さんこんにちは!

ケアタウンゆうゆうリハビリテーション部の浅田優作です。


先日、近隣の小学校にお邪魔し、

人生で初めて小学生のみなさんに授業をさせていただいたので、

その授業の様子と、車椅子のちょっとしたコツ&注意点をご紹介したいと思います。


車いす体験授業


今回は、小学校の「福祉チャレンジ」の一環として行われた車いす体験授業に参加してきました。


授業では、小学4年生のみなさんに、

車いすとはどんなものかをお伝えし、

実際に車椅子に乗って体験学習をしたもらいました。



このブログをご覧いただいている皆さんは、

「車いす」が身近にある人も多いかもしれませんが、

小学校4年生にはとても新鮮なものに見えた様子で、キラキラした目でお話を聞いた頂けました。




体験学習では、

体操のマットや跳び箱の踏切板で作った簡易コースを、車いすで攻略してもらいました。


実際に車いすに乗ってもらう事で、

ちょっとした不整地やちょっとした段差でも、車いすで進むには思ったよりも大変なこと、

キャスター上げのときのちょっとした不安感などを体験してもらう事が出来ました。


閑話休題 ミニレクチャー

:屋外での車椅子操作の注意点とコツ

① 電車を待つときの安全確保

 電車を待つときは、車椅子をどの向きにして電車を待ちますか?
よくある回答としては、「電車にのりやすいよう線路の方向を向いて待つ」が多いかなと思います。
 しかし、万が一ブレーキが外れてしまった場合、車椅子が勝手に動いて、線路に落ちてしまう危険性があります。

 安全を第一に考えると、正解は「線路と平行の向きで車椅子を停車させる」となります。少し手間に感じるかと思いますが、思い出したら是非やってみてください。

② 砂利道でガタガタと揺れが大きい時

 小さい砂利道であれば、いつもどおり前進して進むことが出来ると思います。しかし、大きな砂利道では、揺れが大きく、更にタイヤが動きずらくなる事があります。

 そこで、ガタガタ揺れる砂利道での車椅子移動は、後ろ向きに進んでみましょう。
後ろ向きに進むと、駆動輪という大きなタイヤの方向から進むため、揺れが小さく感じられ、また小さなタイヤ(キャスター)がはまってしまうことも少なくなります。

③ グレーチング(雨を流すための道路の端にある金属の格子)を進む

 道路の端にある金属の格子(グレーチング)。これも車椅子にとっては注意場所の1つです。格子の細かいものは車椅子でも乗り越えやすいですが、網目の大きい物だと車椅子の小さなタイヤがはまってしまい、進めなくなる事があります。

 このような場所でのコツは、「グレーチングに対して斜めに進む」です。これにより、車椅子の小さなタイヤがはまってしまう事が少なくなります。


みんなの感想と素敵なプレゼント






後日頂いた、みなさんの感想文を一部引用してご紹介したいと思います。


「車椅子の体験をして、乗っている時は楽だったけど、押すときは難しかったです。そして相手の気持ちを考えることが大切だと分かりました。」

「車椅子に乗ってっている人は、段差の時、声をかけてあげると安全なんだと思った。」

「ぼくは、案内して押したり押されたりしてとても怖かったけど、〇〇さんがゆっくりやってくれたから怖くなかったです。」

「車椅子体験をして、とてもいいことを学びました。私のひいおばあちゃんが車椅子です。一回押したことがあるのですが、とても大変でした。これからも、蓮田駅などで足が不自由な人がいたら助けてあげたいです。」

一部しか掲載できませんでしたが、皆さんほんとに素敵な感想文を書いてくれました。ありがとうございました。


個人的な感想

 私たち理学療法士の仕事のメインは、利用者様と1対1でリハビリテーションを支援する事ですが、
今回の車椅子授業に参加させて頂いたことで、利用者様を支える周りの方、またその周りの方に、広報させて頂き、理解を得ることも、私たちの重要な仕事だという事を改めて認識できました。

 今回の小学生の感想の中にも、「知らなかった」という反応が多くありました。「知っている」「知らない」の差は大きく、「知っていれば支援できたのに」と思って頂ける方も数多くいらっしゃるのかなとも思いました。

 理学療法士として、「ご本人様を支える」、「ご家族様を支える」以外にも、「地域・社会のみなさんに情報をお伝えする」ことも、継続して実施していければと思いました。
 そのためにも、車椅子ユーザーのみなさんは、「こんなところが困る」、「こんな時に声をかけてもらえるとすごく助かった」のようなことがあれば、ぜひ僕に教えてください。


では、今回のブログはこのあたりで。リハビリテーション部の浅田でした。