2018年6月19日火曜日

こんにちは!

今回はゆうゆうで実施された感染委員会主催の勉強会について書きます!
今回のテーマは「標準予防策~手指衛生について~」でした。

皆さん、手指衛生のルーツを知っていますか?人類で最初に手指衛生の大切さを説いたのは、ゼンメルワイスという医師でした。彼はオーストリアのウィーン総合病院産科に勤務していた医師です。彼は、自宅で出産した女性よりも、病院で出産した女性の方が感染症にて死亡する率が高いことに疑問を抱いていました。そして、日々、病院の医師を観察する中で、医師たちが1つの手術、あるいは分娩が終わった後にしっかりと手洗いをしていないことに気が付きました。産褥熱、今日で言う接触感染の可能性に気が付いたのです。その日から彼は医師たちの手洗いを徹底して行わせました。その結果、病院で出産した女性の感染症で死亡する率が減ったのです。今日では当然のように説かれている手指衛生ですが、このような経緯があったのですね。

さて、手指衛生についてですが、基本的には「一処置一手洗い」です。
・手指が目に見えて汚れていない場合
 →速乾性擦式手指消毒薬 or 抗菌性石鹸+流水
・手指が目に見えて汚れている場合、血液や体液などで汚染されている場合
 →抗菌性石鹸+流水 or 非抗菌性石鹸+流水
これが基本です。

接触感染は職員の心がけにより一番解決しやすい感染だと思います。
今回の勉強会で改めて学びました。

それでは、今回はこのあたりで失礼いたします!
担当はリハビリテーション科の栗原でした。

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