こんにちは!!
食事の前に行う嚥下体操を行ったことはありますか?
嚥下体操の中で、よく「パパパパパ」「タタタタタ」「カカカカカ」「ラララララ」とやりますが、いったい何が目的なの?なんて思ったことがある方もいるかもしれません。
飲み込みのため……とは知っていても、その音を行う意味を知る機会は少ないのではないでしょうか。
今回は、なぜ「パ・タ・カ・ラ」の音を言うのかをお話したいと思います。
私たちは食事をするとき、食べ物を口に入れ、口に入れた食べ物をよく噛んで押しつぶし、舌で丸めて飲み込みやすくして、ゴクンと飲みます。
その時に使うお口の筋力の低下を予防するのが、「パ・タ・カ・ラ」なのです。
少し詳しく言っていくと……
「パ」は唇を使った音で、吸う・飲むことに重要です。機能が低下するとお茶などの水分を吸うことが難しくなり、お口の中に入れた水分が口からこぼれてしまう要因にもなります。
「タ」は舌の先を使った音で、舌先の機能が低下すると、食べ物を押しつぶせなくなります。
「カ」は舌の奥を使った音で、飲み込むゴックンという動きの時、舌の奥が上がります。もし、舌の奥の機能が低下すれば、飲み込みにくくなります。
「ラ」は舌を丸める・反らせる音で、機能が低下すると食べ物を丸めることが難しくなります。
「パ・タ・カ・ラ」は食べる時に使う力が弱くなるのを予防する重要な体操なのです。
美味しく、安全にご飯を食べるためにも、ご飯前の嚥下体操を是非、行ってみて下さいね。
今回のブログ担当は、言語聴覚士の大島でした!!